【中学受験】図解で分かる!算数のテクニック「速さの面積図」

こんにちは。個別指導塾で受験指導を得意とする個別館です。

今回は、中学受験算数で難しい問題がすぐに解けるようになる神技 図解のテクニック「速さの面積図」について解説します。

Ⅰ「速さ」の単元は3つのアプローチが代表的

3つのアプローチには、それぞれ得意分野があります。

①線分図
②ヒストグラム
③面積図

今回は、面積図について解説します。
面積図が効果的な問題パターンは、移動の途中で速さが変わり、それぞれの道のりと時間がわからないパターンです。ちなみに、このパターンを「速さのつるかめ算」という場合もあります。では、面積図の使い方をお伝えします。

(写真1)

面積図は四角形の面積を求める際の「たて×横=面積」の考え方を利用しています。
これを道のりを求める式に置き換えます。つまり、「速さ×時間=道のり」を面積図で考えます。(写真1)
分速150mで、8分間移動した場合は、この面積図から1200mが道のりとなります。

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面積図の効果的な使い方

(問題)

移動の途中で速さが変わり、それぞれの道のりと時間がわからないパターンの際に面積図を使った解き方は効力を発揮します。
具体的な問題で考えてみます。
(問題)
午前7時30分に、Aさんが自宅から学校へ向かって歩き始めました。はじめは分速80mの速さで歩いていましたが、途中から分速150mの速さで走ったため、7時45分に学校に着きました。家から学校までの道のり1550mです。歩いた道のりと走った道のりは、それぞれ何mでしょう。

この場合を面積図で記載すると(写真2)の通りになります。この面積図を赤色と青色に分けて、考えてみます。
赤色の面積が分速80m×15分=1200m
青色の面積が全体の1550m-1200m=350m
速さの差が150m-80m=70mのため
分速150mの速さの差が350m÷分速70m=5分となり
分速80mの速さの差が10分となります。
そのため、歩いた道のりは800m、走った道のりは750mが答えです。

(写真2)

これを速さのつるかめ算で計算をすると(1550m-1200m)÷(150m-80m)で計算します。(写真3)
同じ計算を行っているのですが、式が難解で難しく感じる方も多いのではないでしょうか。

(写真3)

一見難しい問題でも、見方や考え方を変えるとすぐに解ける問題があるのでとても面白いです。算数問題で悩みごと、ご質問などがありましたら、お気軽に、お近くの個別館かホームページにてお問い合わせください。

 
  
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